葡萄櫨の原木3Dスキャン
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最終更新日:2019/12/17
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2019年12月6日、授業地域デザインで抹消天然記念物「葡萄櫨の原木」のフォトグラメトリによる3Dスキャンのテストを専門家の方のご協力で行いました。
今回ご協力いただいたのは、 博物館などに展示される精巧な生物標本を作るアンフィ合同会社 (紀美野町2018年設立)。なんと学校の立地する紀美野町内にIターンで設立されたハイテク企業なのです。
世界民族祭で出店されていたことがご縁となり、今回テストモデリングをしてみよう。ということになりました。
このモデリングが成功すれば、3Dの状態で2019年時点での原木の生の様子を克明に保存することができます。写真ではわからない様々な様子もわかることで今後保存活動の一助となることも期待できます。
今回は和歌山県林務課や教育委員会からも関心をもって下さり、専門家の皆さんが同行する充実した授業となりました。
久しぶりに歩く原木までの道のりはやはり厳しいです。
しかし、原木の周辺は役場関係者の方や地域の方によってきれいに竹などが除去されていました。
学校以外の様々な方々が原木の保存に乗り出している様子を体感することができとても嬉しい瞬間でした。
自然の櫨には裏作と表作と言って、よく採れる年とそうでない年があります。
今年原木は裏作だと思っていましたが比較的たくさんの実がなっていました。日光がしっかりと当たるようになってきた影響なのかもしれません。
早速、フォトグラメトリー用の撮影を開始します。といっても携帯電話で動画を撮ったり、周辺の写真を撮る作業です。
写真のデータから三角測量の技術を使って立体物との距離を無数に拾い、3Dデータにしていきます。
後日、送っていただいた完成した3Dモデルです。
元々4つに分かれていて2つを切った跡が写真以上によく分かります。この断面を見ても分かるとおり、保護の為に綺麗に切断されていますが、現時点でいつ頃に切断されたのかは分かっていません。
今後、さらに欠落箇所の無いデータが得られれば、写真鑑定では分からなかったことも分かってくることが期待できると思います。
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