お茶を作る
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地域デザイン授業記録簿

選択授業「地域デザイン」で茶摘みを体験しましたので生徒のレポートを元にブログとして紹介します。
お茶ってよく飲むけど、
私は生活の中でよくお茶を飲みます。
食事中、運動時、ケーキを食べる時等と水と同じくらいよく私を構成しているであろう飲料です。
皆さんにも馴染み深い飲料なのではないでしょうか。
そこでです。皆さん。”お茶”と聞いたら”なに茶”を想像するでしょうか。
煎茶?抹茶?烏龍茶?緑茶?ほうじ茶?紅茶?…??実はそれらのお茶は同じ木の葉っぱから作られることをご存知でしょうか。
加工の方法の違いによって異なるお茶が出来るのです。
さっそく茶畑へ?
先生に連れられてお茶摘みへ!
一体どんな場所なのか…私たち生徒はドキドキしながら思わず「この坂80°ありますか?」と問いたくなるような坂道を足腰抑えながら登りました。
と、その時です。「これ、誰かもう摘んでるね!!」先生が指を添えた葉はその道の端にある普通の垣根のような木になる葉でした。
そうです。ご近所の方がもうお茶にするために摘んだ後があったのです。一芯ニ葉が無かったのです。私はこんなすぐ道の横にある木からお茶の葉が取れることに驚きました。
坂を登りきると大きな木に囲まれた中に、少し低い木が沢山ありました。過去の地域デザインの先輩方が 資料に記載していた画像と同じ場所です 。

摘む
”一芯ニ葉”という言葉を出しました。
字の如くですが一つの芯に二つの葉がなっている下図の部分です。

芯とは、まだ葉が開いていない芽の部分で、生まれたての柔らかい部分のことを指します。まだ若く、紫外線をあまり浴びていないのでカテキンが生成されておらず、甘みの強い美味しいお茶になるのだとか。新茶は贅沢ですね
図の1番下のような古葉は私たちは摘みませんでした。太い茎は火が通りにくく苦味になるそうです。
煎る
私たちは精一杯一芯ニ葉を探して袋に集めましたが、それでも量としては全然少なかったようです。
集めた葉っぱを持って地域の方のお宅へ訪問しました。

ヘッツイサンの焚き口に木の枝を入れ、火を起こしてその上の釜で葉を煎ります。

その後、ムシロの編み目でこすように上下左右へと揉みます。

するとこの時点でもうお茶の香りが。
使われている本物のかまどを見る機会が今までにあまりなかったので興味深かったです。
乾燥
最後に干して乾燥させて完成するのですが、私たちは授業終了時間が迫っていた為、自分達が摘んだお茶の完成は次週へお預けとなりました。
有難い事に乾燥させた後の品を見せていただくことができました。
そして同じ葉から同じ方法で作っている先生のお宅のお茶を頂きましたが、普段自分が飲んでいるお茶とは少し味が異なりました。
少しシソのような酸味があり、すっきりとした夏にぴったりな飲みやすい味でした。
まだまだ飲んだことのない味のお茶が世の中には溢れていると思うとわくわくします!
りら創造芸術高等学校HP
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