12月20日 高大連携ゼミナールin和歌山大学
公開日:
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最終更新日:2018/07/15
和歌山の納豆文化, 地域デザイン授業記録簿, 最新情報, 特別授業, 葡萄櫨の原木調査
2017年12月20日 りら創造芸術高等学校と和歌山大学観光学部による「高大連携ゼミナール」が和歌山大学にて行われ、授業「地域デザイン」で地域をテーマに調査した学習の発表や「地域資源の活用」をテーマにしたワークショップが行われました。
今回のゼミナールは、昨年度紀美野町と和歌山大学との間で、包括協定が締結されたのを機に、ともに農山村における地域資源の発掘・利活用方法、更には農業・農村の新たな価値創造について実践的に学ぶ高校生と大学生とが、相互に連携・交流することを通じて「地域づくり」を牽引する人材としての素養を高め、成長することを目的に、本年度から始まった取組です。
「若者・よそ者から見た紀美野町の魅力」をテーマに開催した前回(詳細はこちらの記事で)の内容を受けた「次の一歩」として、りら生が取り組んだ研究・実践を3本立てで報告するとともに、「地域資源を活用した地域活性化の可能性」をテーマとして、ワークショップ形式で熟議しました。ワークショップは、普段からフィールドワークを通じて農山村地域が抱える課題や可能性を体感し、様々な表現方法で発信するアクティブラーニングの視点で展開しました。
和歌山大学の教室には、地域デザインの受講生以外にも、紀美野町関係者はじめ、和歌山県関係者、DMOや和歌山社会経済研究所の関係者、卒業生など、地域活性化に関心のある方々が集まりました。
最初は、学校の周辺でも普通に見られる「無人販売」に関心をもって、調査・実践を行うグループの発表です。
海外の方からは、日本の街中で普通に見られる「自動販売機」ですら不思議に映るそうです。
では無人で販売を行っている光景はどう映るのでしょうか?
また、その販売方法にどのような課題があるのかを実践を通して調査する活動です。
次の発表は、「葡萄櫨の原木」調査です。
この調査を通して、消えたとされた天然記念物「葡萄櫨の原木」を発見することができたことを発表しました。
また、原木を取り巻く自然環境が現状で厳しいことから、保護する対策を早急にとる必要性も訴えました。
この発表は当日の産経新聞社の夕刊でも取り上げていただき、注目していただいています。
1年生2人の発表でしたが、堂々と発表していました。
この調査は、このブログで詳細をレポートしています
続いては「真国宮に伝わる納豆」の発表です。
地域デザインでは、4年前に「真国川流域の納豆文化」に関する調査を開始し、今までに200軒以上の聞き取り調査を行い、和歌山県に残る手作り納豆文化を発見しました。(詳細はこの記事を参照ください)
その後、600年前から続くとされる地域芸能「御田」の台詞に「納豆」が現存することに注目し、「御田」が伝承されてた2つの地域でも手作り納豆の風習が残ることも発見しました。(詳細はこの記事を参照ください)
今年のメンバーは、今まで各地区数軒ずつ「点」で行ってきた聞き取り調査を全戸を「面」のように調べる(悉皆調査)ことに挑戦し、「地区によって作り方が異なる」との知見を得たことを発表しました。
納豆班は、昔ながらの製法で納豆を手作りしました。
上記の3班の発表が終了してから、和歌山大学観光学部長藤田教授の講義がありました。
続いて行うワークショップでキーワードとなる「6次産業化」や「地域資源」などの言葉をわかりやすく、そして深く解説してくださいました。
ワークショップでは「地域資源を活用した地域活性化の可能性」を・無人販売・葡萄櫨・納豆をテーマにグループ討議の形で行いました。
生徒や教員、大学生や、県職員まで。異なる立場にいる参加者が地域資源として、どのような可能性があるのかを話し合いました。
参加者からは、「発見や発掘した文化資源をどのように地域に還元していくか」という課題提起や、「これらの文化資源を使って芸術高校ならではの映画を作ってみては?」といった意見など、真剣な議論が巻き起こっていました。
ゼミ修了後には、藤田学部長自のご案内で観光学部棟の見学をさせていただきました。
観光学部の専門領域の広さに驚きました。
りら創造芸術高等学校HP
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