*

12月20日 高大連携ゼミナールin和歌山大学

2017年12月20日 りら創造芸術高等学校と和歌山大学観光学部による「高大連携ゼミナール」が和歌山大学にて行われ、授業「地域デザイン」で地域をテーマに調査した学習の発表や「地域資源の活用」をテーマにしたワークショップが行われました。

今回のゼミナールは、昨年度紀美野町と和歌山大学との間で、包括協定が締結されたのを機に、ともに農山村における地域資源の発掘・利活用方法、更には農業・農村の新たな価値創造について実践的に学ぶ高校生と大学生とが、相互に連携・交流することを通じて「地域づくり」を牽引する人材としての素養を高め、成長することを目的に、本年度から始まった取組です。

「若者・よそ者から見た紀美野町の魅力」をテーマに開催した前回(詳細はこちらの記事で)の内容を受けた「次の一歩」として、りら生が取り組んだ研究・実践を3本立てで報告するとともに、「地域資源を活用した地域活性化の可能性」をテーマとして、ワークショップ形式で熟議しました。ワークショップは、普段からフィールドワークを通じて農山村地域が抱える課題や可能性を体感し、様々な表現方法で発信するアクティブラーニングの視点で展開しました。

_MG_5707

和歌山大学の教室には、地域デザインの受講生以外にも、紀美野町関係者はじめ、和歌山県関係者、DMOや和歌山社会経済研究所の関係者、卒業生など、地域活性化に関心のある方々が集まりました。

最初は、学校の周辺でも普通に見られる「無人販売」に関心をもって、調査・実践を行うグループの発表です。

海外の方からは、日本の街中で普通に見られる「自動販売機」ですら不思議に映るそうです。

では無人で販売を行っている光景はどう映るのでしょうか?

また、その販売方法にどのような課題があるのかを実践を通して調査する活動です。

_MG_5739

_MG_5768

次の発表は、「葡萄櫨の原木」調査です。

この調査を通して、消えたとされた天然記念物「葡萄櫨の原木」を発見することができたことを発表しました。

また、原木を取り巻く自然環境が現状で厳しいことから、保護する対策を早急にとる必要性も訴えました。

この発表は当日の産経新聞社の夕刊でも取り上げていただき、注目していただいています。

1年生2人の発表でしたが、堂々と発表していました。

この調査は、このブログで詳細をレポートしています

_MG_5780

続いては「真国宮に伝わる納豆」の発表です。

地域デザインでは、4年前に「真国川流域の納豆文化」に関する調査を開始し、今までに200軒以上の聞き取り調査を行い、和歌山県に残る手作り納豆文化を発見しました。(詳細はこの記事を参照ください)

その後、600年前から続くとされる地域芸能「御田」の台詞に「納豆」が現存することに注目し、「御田」が伝承されてた2つの地域でも手作り納豆の風習が残ることも発見しました。(詳細はこの記事を参照ください)

今年のメンバーは、今まで各地区数軒ずつ「点」で行ってきた聞き取り調査を全戸を「面」のように調べる(悉皆調査)ことに挑戦し、「地区によって作り方が異なる」との知見を得たことを発表しました。

IMG_5810

納豆班は、昔ながらの製法で納豆を手作りしました。

IMG_5814

上記の3班の発表が終了してから、和歌山大学観光学部長藤田教授の講義がありました。

続いて行うワークショップでキーワードとなる「6次産業化」や「地域資源」などの言葉をわかりやすく、そして深く解説してくださいました。

_MG_5865

ワークショップでは「地域資源を活用した地域活性化の可能性」を・無人販売・葡萄櫨・納豆をテーマにグループ討議の形で行いました。

_MG_5885

生徒や教員、大学生や、県職員まで。異なる立場にいる参加者が地域資源として、どのような可能性があるのかを話し合いました。

IMG_5893

参加者からは、「発見や発掘した文化資源をどのように地域に還元していくか」という課題提起や、「これらの文化資源を使って芸術高校ならではの映画を作ってみては?」といった意見など、真剣な議論が巻き起こっていました。_MG_6002

ゼミ修了後には、藤田学部長自のご案内で観光学部棟の見学をさせていただきました。

観光学部の専門領域の広さに驚きました。

_MG_5983

りら創造芸術高等学校HP

りら創造芸術高等学校(平成28年4月開校)WEBサイト

りら創造芸術高等学校HP

関連記事

no image

窯見学【陶芸】

7月10日火曜日の授業【陶芸】では、 いつも授業で教えて下さっている 平岡先生の窯場を見学に行きまし

記事を読む

地域デザイン【葡萄櫨の原木調査】県による樹齢調査結果説明会

2018年3月12日月曜日14:00から、りら創造芸術高等学校のスタジオ教室にて、 和歌山県の

記事を読む

県議会見学

2013年11月3日、和歌山県議会議場にて行われた 「紀の国わかやま国体」「紀の国わかやま大会」応援

記事を読む

アフリカからのお客様

今日は、アフリカのケニアにあるナイロビ大学から20名の学生さんに来校していただきました。 紀の川国際

記事を読む

no image

第3回 最近のりらまとめ

りらの近況と今後の予定をお伝えする、『第3回 最近のりらまとめ』のトピックスは次の通りです。

記事を読む

「ほたるナイト」の見せる会がありました!

みなさんこんにちは!8期生のA.Tです。最近は、暑くなってきてだんだん夏本番に突入していってるように

記事を読む

「第7回 世界民族祭 in 真国」無事終了しました!

みなさまこんにちは、3年生のO.Mです! 例年に比べ、この時期ではとても暖かい日が続いていますね。

記事を読む

「りらフェスティバル2015」開催しました!

こんにちは!3年生のO.Mです。 昨日7/19(日)「りらフェスティバル」無事終了致しました!

記事を読む

すわん江戸村公演観劇「知覧の母」

 八月二九日(月)、海南市にある演劇集団・すわん江戸村の公演「知覧の母」の観劇を行いました。

記事を読む

no image

体験授業(オープンスクール)が開催されました

8月23日(日)本校にて体験授業(オープンスクール)及び学校説明会が開催されました。今回は、【Aコ

記事を読む

りら創造芸術高等学校HP

りら創造芸術高等学校(平成28年4月開校)WEBサイト

りら創造芸術高等学校HP

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

りら創造芸術高等学校HP

りら創造芸術高等学校(平成28年4月開校)WEBサイト

りら創造芸術高等学校HP
no image
ブドウハゼに関して雑誌の取材を受けました

4月末、プロジェクトりらファクトリーと授業地域デザインの生徒各数名で

17期生入学式

2023年4月9日(日)、りら創造芸術高等学校で第8回入学式を執り

no image
ブドウハゼのモクロウ PR動画

プロジェクトりらファクトリーでは、2022年4月に海南市にある吉田製

令和4年度卒業証書授与式

2023年3月12日、令和4年度卒業式が行われ、14期生がりらを卒

2022年度後期授業発表会および第2回地救DAY 閉幕

2023年2月26日(日)に開催された2022年度後期授業発表会およ

→もっと見る

PAGE TOP ↑