オーガニックコスメ製作【①立ち上げ編】
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最終更新日:2022/03/03
りら工房, オーガニックコスメプロジェクト, 授業紹介, 最新情報
コロナウイルスの蔓延の影響が残る中、休校が明けた2020年6月。
当時は「プロジェクト地域おこし」という名前の部活動だったのですが、なんと2020年度の選択者は13期生(当時2年生)の2人のみ。
そこに授業担当の2人の先生が付き、生徒2人,先生2人の計4人という異例の活動が始まりました。
「プロジェクト地域おこし」とは、学校のある和歌山県紀美野町に眠る地域の特産物を使い、商品開発などを通して地域を活性化するような産業を生み出そう!というもの。
以前はプリンやマフィンといった食品の販売をメインにしていましたが、コロナ禍につき食品をメインでやることを避けていました。
先輩も居なかったため、まず”どういう活動をしたいか”から話し始めました。
そこで出て来たのが、2か月前に卒業した先輩方が1年生の頃から別の授業内で研究し、卒業間近に県の天然記念物に再指定するということを果たし全国的にも報道された「ブドウハゼ」という木のことです。
その木の実からは”和ろうそく”や、お相撲さんや舞妓さん,歌舞伎役者さんが使う”鬢付け油”の原材料である「木蝋(もくろう)」が採れることで有名です。
天然記念物に再指定したものの、何か産業などに活かして活用していかないとまた忘れられてしまうということと、メンバーのひとりが個人的に”オーガニックコスメ”という植物原材料を使ったコスメが好きだったこともあり、その結果『紀美野町産原料を使ったオーガニックコスメを作る』という話に落ち着きました。
そうと決まればすぐに出かけて行けるのがりらの授業の良いところ。
天然記念物再登録の際にお世話になった、和歌山県内で現存する唯一の製蝋所である「吉田製蝋所」さんにお邪魔し、木蝋を頂きました。
そしてその帰り道にスーパーで米油とオリーブオイルを買い、先生の持っていたカヤ油との計3種類を木蝋を溶かしたものと混ぜ、まずはクリームを3つ試作してみました。
この時作ったクリームは、油を混ぜただけなのでクリームというよりバームのようなものですが、とにかく油の匂いがキツい!
まだ香りが少なかった米油を採用したものの、何か良い香りのする香料を入れないと使いづらいと感じました。
そこで今度は、紀美野町の植物から天然香料である「精油」を自分達で抽出出来ないかという話が持ち上がったのです。
りら創造芸術高等学校HP
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