全国高等学校総合発表会 開会式出演に向けて
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7 月 31 日(土)日に和歌山県で開催される全国高等学校総合文化祭開会式において、創作ダンス「梁塵秘抄」と作品全体を引っ張っていくリードダンサーの役を、りら創造芸術高等学校の生徒が発表させていただくことになり、リハーサルが 6 月 12、13 日に会場の「和歌山ビッグホエール」で行われた。
今回の創作ダンス「梁塵秘抄」の楽曲テーマは、平安時代に後白河法皇が今様を集成した歌謡集で歌われている「熊野」を曲想に取り入れ、「熊野古道の幻想」を副題としたものである。熊野の山深い情景や行き交う人々の心情を表現し、中程の循環パターンの中で旋律が展開するところは、輪廻転生が表現されている。私たちの舞踊制作では、そのテーマに沿って、変化の激しい混沌とした現代社会を、高校生が一つ一つ乗り越えながら、困難に立ち向かっていく様を重ね合わせて作舞した。
会場のビッグホエールはアリーナ形式になっているため、舞台仕様の会館と違って、演じるスペースがとても広い!また舞台袖がなくどこからでも全体が見渡せるため、普段なら踊りの途中に袖で少しは息を整えることができるのだが、袖がないため最後まで緊張したまま、観客から見られたままで最後まで突っ走っていくことになる。
そして、生徒たちはというと、この作品の内容のように、自分自身の課題と向き合いながら日々練習に励んでいる。技術的なこと、精神的なこと、体調管理のこと、人間関係のこと、乗り越えたいと思っていることが次々押し寄せてきて、練習が深まるにつれて表面化してくる。
さあ、りらの生徒諸君!こんな機会は滅多にない。自分を変えるチャンスをもらったのだ。当日は背中に羽をつけて、心軽やかに踊ろうではないか。
本番、彼らはあの広い会場一杯に、多くを乗り越えた凛とした姿で、所狭しと踊り切るであろうことを、私は信じている。
りら創造芸術高等学校 校長 山上範子
【6月15日(火)付け わかやま新報】https://www.wakayamashimpo.co.jp/…/06/20210615_102021.html
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