*

ドイツ海外公演 番外編【強制収容所見学研修】

公開日: : 最終更新日:2019/01/08 最新情報, 海外研修

海外公演のために、ドイツ国ベルリンに行きました。

公演終了後、ドイツの歴史を学ぶ研修を行いましたので報告します。

今回訪れたのは、ナチスドイツが最初に作った強制収容所として、その後の収容所の形態に大きな影響を与えたとされる「ザクセンハウゼン強制収容所」です。

1

収容所は住宅街の中に立っています。

センターハウスを抜けると長い塀沿いを歩きます。

ところどころに監視塔が設置されています。

塀の切れ目の入り口の奥には白い建物が見えます。

2

白い建物を抜けると収容所の内部になります。

鉄の門の上部に文字が書かれています。

「仕事をすると自由になる」という意味なようです。

3

人々に希望を与えようとする管理者の思惑が見えますが、

その実情は過酷な労働と残虐な拷問と死だった。ということは、歴史の教科書で学んだ通りです。

この言葉は、アウシュビッツをはじめ、各地の強制収容所でも掲げられています。

 

門を抜けると、荒涼としたスペースが現れます。

ほとんどの施設は壊されて土台だけになっていますが、数棟は復元されて中が公開されています。

5

寝室は、3段ベットです。

6

おそらくお風呂でしょうか。緯度は北海道と同じくらいなので、冬は凍てつく極寒です。

入りたいとは思えません。

8

宿舎から一枚の壁をはさんで、掘り下げられた場所に行きました。

9

 

10

政治犯や反逆者などの銃殺刑に使われた死刑場でした。

その隣には、ご遺体を火葬する焼き場がありました。

収容された人自身がご遺体の運搬から焼却まで「仕事」として行ったそうです。

11

この施設を見学して、残った感情は「恐怖」「無念」「嫌悪」「罪悪感」など、負のものばかりでした。

そこには「希望」「夢」「感謝」などは皆無に感じました。

何故このようなことを行ったのか?という疑問と同じくして、

「何故このような施設を残し、公開しているのか」という疑問を強く感じました。

そのようなことを考えているとき、火葬場の入り口に立てられた石碑が目にとまりました。

12

意味を訳すると、

“彼らは国籍にかかわらず、あのとき完全な軽蔑と憎しみの中、拷問に掛けられ殺され、毒ガスで殺され、餓死させられ、焼き殺され、絞首刑になった。

そのことを忘れてしまえば、ヨーロッパに未来はない。唯一わかっているのはそれだけである。”

といったところでしょうか。

この施設にこめられたメッセージは「反省」と「未来」なのか。と思いました。

反省の上に作り上げられた「国家」が掲げるビジョンは、近隣の国々にも大きな影響を与えたのでしょう。

2度の敗戦という厳しい現実の中、ドイツがヨーロッパの中心になれた要因の一つだと感じました。

りら創造芸術高等学校HP

りら創造芸術高等学校(平成28年4月開校)WEBサイト

りら創造芸術高等学校HP

関連記事

地域デザイン【校外学習】庄屋「弥市郎」の墓見学

五月晴れに恵まれた金曜日の午後。授業地域デザインの校外学習の一環として、地域の郷土史家森下誠

記事を読む

12月14日 シンポジウムで生徒が納豆文化の発表

12月14日日曜日に選択授業「地域デザイン」の生徒と指導教員が 高野山大学で開催される文化シン

記事を読む

南九州研修旅行記✈vol.3

本日12月22日(木)は、研修旅行最終日です! 朝から、鹿児島護国神社に立ち寄り、参拝させて

記事を読む

no image

歌とギターとカホン

この日の放課後は、 音響機器の設定を学ぶことと、 カホンのリズム感を養うことを目的としながら、 鞍先

記事を読む

2020年度後期総合授業発表会

2021年2月13日(土)に2020年度総合授業発表会「はっしん」は新型コロナウイルス感染症の影響

記事を読む

no image

バンドの練習

総合芸術の時間では、 生徒達が、自分たちでさまざまなことにチャレンジしています。 その一つ、バンドは

記事を読む

プロジェクトフィールドワーク in吉田製蝋所

  今年度、初めて行われたプロジェクトフィールドワーク(PFW)は、3日間連

記事を読む

ミュージカル「流れる雲よ」の観劇を行いました

9月30日(金)、学校行事としてミュージカル「流れる雲よ」の観劇を行いました。「流れる雲よ」は、

記事を読む

7/15(日) りらフェス ほしぞら夏祭り開催!

7月15日(日)16:00~20:00 毎年開催のりらの夏祭り「りらフェスティバル」、今年は名

記事を読む

葡萄櫨の原木3Dスキャン

2019年12月6日、授業地域デザインで抹消天然記念物「葡萄櫨の原木」のフォトグラメトリによる3D

記事を読む

りら創造芸術高等学校HP

りら創造芸術高等学校(平成28年4月開校)WEBサイト

りら創造芸術高等学校HP

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

りら創造芸術高等学校HP

りら創造芸術高等学校(平成28年4月開校)WEBサイト

りら創造芸術高等学校HP
和歌山県総合情報誌「和-nagomi」に掲載されました

和歌山県総合情報誌「和-nagomi」に、りらファクトリーが掲載され

高校生発案『キノミノリ』の産業本格始動

2022年から試験販売を行っていた『マルチバームキノミノリ』の産業化

天然記念物「ブドウハゼの原木」の実の収穫

12月下旬、紀美野町志賀野地区にあるブドウハゼの原木の実の収穫に参加

ブドウハゼ収穫inチームZENKICHI畑

先日、チームZENKICHIの代表である脇村さんの畑で行われた、ブド

【コラム】2025年度 進路速報

今年度(2025年度)の高校3年生が、進路決定までに取り組んできた舞

→もっと見る

PAGE TOP ↑