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吉田製蝋所での製蝋作業見学

12月14日、海南市にある吉田製蝋所の製蝋作業をりらファクトリーのメンバーで見学に伺いました。

玉締め圧搾機と吉田氏

今年度は4月にも吉田製蝋所を訪問しましたが、実際に蝋を作る様子を見たのは現メンバーは初めてでした。
4月に訪問した際のブログはこちら

ここ数年はブドウハゼの収穫量が格段に落ちているそうで、かつては1年中行われていた精蝋作業も、今年は見学した日の1日だけとのことで、和歌山県の海草振興局長をはじめとした沢山の方が見学に訪れていました。
それは、吉田製蝋所が和歌山県で唯一の製蝋所であること。そして、玉締め圧搾法で蝋を製造している製蝋所は日本に2件しかなく、その一つが吉田製蝋所であること。
そして何よりも、自然の恵みそのものの蝋を作りたいという吉田さんの熱い思いから生まれたものの価値を、私たちも含めた沢山の方が気づき、多くの人が集まったのだと感じています。

私たちはキノミノリで、この貴重な吉田製蝋所産のモクロウを使わせていただいているということを、深く知る機会となりました。
マルチバームキノミノリは、今年度も改良したうえで販売を検討しています。また詳細が決まりましたら、お知らせいたします。

液体の蝋に触っている様子

見学したりらファクトリーのメンバーも、初めて見るモクロウ製造の様子を食い入るように見ており、多くのことを感じました。
以下は、見学した生徒の感想です。

今回、ずっと見てみたかった吉田製蝋所さんの玉絞り作業を見ることができてすごく嬉しかったです。
ハゼから蝋ができることは授業で学んで知っていましたが、蝋ができる瞬間や工程を目で見たことがなかったので、
やっぱり目で見ることによって、どれぐらいの時間がかかるものなのか、どういう工程があるのか、どれぐらいで蝋となるのかなど、すごく学ぶことが多かったです。
1番記憶に残っているのは、吉田さんが搾りたての蝋を触っていいよと言ってくださり、触った時にすぐに手の上で蝋になって、本当にこの液体が蝋になるんだと感動したことです。
こうやって、目で見ることで、製蝋所の大切さや伝統を守っていかなければいけないという気持ちがさらに増えると思いました。
もっとブドウハゼの木が増えることで一年に一日ではなく、もっと作業ができる日が増え、蝋産業が豊かになるといいなと思いました。
白蝋も、自分たちが春に見学した際に手で潰したものが完成しており、すごく嬉しかったです。
吉田製蝋所さんの気持ちをしっかり受けとり、キノミノリの制作に取り組みたいと思いました。
(14期生 KS)
ハクロウ
今回は、吉田製蝋所で製蝋を行うため見学を行いました。 以前、製蝋をどうやって行うかの話は聞いてたのですが、実際に見たのは初めてでした。
私たちが到着した時にはすでに製蝋作業は始まっていました。蒸気が充満しておりもち米を蒸したような匂いがしていました。
見学中に、しぼりたての液体のロウを少し触らせてもらいました。ロウは指についてすぐに固まり、触ると色が黒から薄緑に変わりました。少し熱かったのですが、ロウを触った手は他の手よりも乾燥していませんでした。
また、ロウを作るときに使う釜はとても重たかったのですが、吉田さんは何回も、平然とその釜の出し入れをされていて驚きました。
搾ったロウを型に入れて固まる様子も見せていただきました。端っこから固まって模様が現れ、模様がどんどん広がって固まっていく様子は、想像と違っておもしろかったです。
今回、こうしてロウを作る作業を見せていただき、もっともっとモクロウを広めて、モクロウ・蝋の良さを知ってもらいたいと思いました。
また多くの人がブドウハゼの魅力に気づき、生産に協力していただき、昔のようにブドウハゼの収穫量を増やされるようになれると嬉しいなと思いました。
また吉田製蝋所さんのような化学的なものを使わずに作られた安心安全な蝋が増えるといいなとも思いました。
(16期生 MK)

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