オーガニックコスメ製作【⑦カヤの実拾いについて】
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最終更新日:2022/03/03
りら工房, オーガニックコスメプロジェクト
※オーガニックコスメ製作の前回のブログはこちら
昨年度、カヤの精油を作るときに分かったことが「精油をたくさん抽出するには、たくさんの実が必要になる」ということでした。
(昨年度は約5キロの実から約30mlの精油を抽出したとのこと。)
今年は商品化することが目標なので、とにかくありったけの実を拾わなければ、という想いでした。
2021年7月14日
紀美野町教育委員会の西浦さんの案内で、カヤの木の見学に行きました。
かやの実は、本来9月~10月頃に落ちると言われていましたが、この日は受粉されていないと思われる実が落ちていたため、とても嬉しくなり、許可を得て拾わせてもらいました。
2021年7月28日
2週間前に見に行った時にたくさん落ちていたので、また落ちているのではと期待して木のある場所に学校から車で20分~30分くらいかけて向かいました。
目的地に到着するとまず、軍手をしました。これは、かやの実がべたべたしているからです。このべたべたが、精油の成分になったり地元の方から「地面が滑る」と言われるもとになるものなのかな、と思いました。
そして、コンテナを持ち、各自実を拾っていきました。
自分たちが拾った実は、ヒダリマキガヤと言って、実の大きくて種が小さいものでした。
地域の方によると、カヤは種を食べて実を捨てていたとのことでした。私たちがほしいのは、種の周りの果実の部分だと伝えると「そんなところ使うのか?」と驚かれました。
9月に入ると、いよいよ本格的なカヤの実の収穫シーズンとなりました。
週に1度、車で出かけて拾わせてもらいました。
かやの木が自分の土地にあるという、森谷さん、宗和さん、橋戸さん、西前さん、峯尾さん、うえみなみさんのところへ合計14回ほどお邪魔させていただき、実を拾わせてもらいました。
時には、一緒になって拾ってくださり、自分たちの活動を聞いてくださる方、かやの木についてお話してくださる方など、たくさんの方に協力してもらった結果、多い日で一日に7〜8kg拾うことができる日もありました。
10月いっぱいまで、拾う作業は続きました。
学校に着くと生徒はかやの実をむく作業に入ります。
柔らかくてすぐむける身もあれば、硬くて全然むけない実もあり、苦戦しました。
精油作りのことで頭が一杯になっていて、初めの方は使わない種は捨てていたのですが、SDGsについて学校で考え始めてから、捨てていた種の活用法も考え始めました。
そして、種も食べられるということだったので、あく抜きの方法などを調べて、種を使った完全植物性クッキーの開発も行いました。
カヤの実を拾った時期は夏場で暑く、しんどい思いもしたけれど、地域の人の温かさや社会を知れていい経験になりました。
りら創造芸術高等学校HP
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