【特別授業】フィールドワークについて考える
公開日:
:
特別授業
6月28日金曜日の午後、
「フィールドワークの目的と手法」についての
特別授業が行われました。
講師の先生は、和歌山大学経済学部の
鈴木裕範教授です。
授業では、先生が専門とされているフィールドワークについて
7つの項目を書いたレジュメを作ってくださり、
一つ一つの項目を丁寧に教えてくださいました。
鈴木教授は生徒に尋ねました。
「フィールドワークって何だと思う?」
生徒は答えました。
「実際に行って、体験したり、調査したりすることです」
鈴木教授は、フィールドワークとは
「五感の学び」だと仰いました。
五感を研ぎ澄ませるほど、多くのことを学べる、と。
鈴木教授はフィールドワークについて、
「何のために行くのか」
「自分が何を知りたいのか」
「知って、それからどうしたいのか」
といった、目的を意識する、ということを
とても大切にされていました。
皆さんは「地元学」というのをご存じでしょうか。
地元学とは、地元に学ぶことです。
地元の人が主体となって自分たちが住んでいる地域を見直し、
自分たちの手でよりよい地域を創りあげていくことを、
基本としています。
講義の中で、土の人と風の人というお話が出てきました。
土の人とは地元に住んでいる人。
風の人とはよそから来た人を指すそうです。
地元学によるフィールドワークでは、
土の人と風の人が共同で行うのが良いそうです。
土の人(地元民)にとっては、身近すぎて気づかなかった、地元を知るきっかけになります。
風の人(地元民ではない人)は、興味をもちよく知ろうとします。
この両者が一緒に発見することが良いそうです。
鈴木教授は、フィールドワークのおもしろさとして
現場ではいつも、謙虚な生徒でありたいと語っていました。
好奇心を持ち、対等な立場でお話を聞く。
想像と創造。好奇心と、イメージを働かせて聞くこと。
フィールドワークとは、地域を耕すことである。
最後に生徒たちの活動についてアドバイスをいただき、
この日の授業は終了しました。
真国のいいところを知ってもらいたい。
そんな思いをもつ生徒たちにとって、
今回の授業は今後の動きとしてとても参考になる内容でした。
これからは授業で学んだことを生かし、
地域の方と一緒に真国の良いところを発見し、
そして真国の良さをもっともっと伝えられたらなと思います。
りら創造芸術高等学校HP
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