真国御田米作り~米作り実践アートプロジェクト~「田植え」
6月8日水曜日13:30~真国地区で真国御田米の田植えをおこないました。
本校では、地元の真国地区で600年の歴史を持ちながら、後継者が途絶えていた五穀豊穣を願う舞、「真国御田春鍬規式」(通称:御田の舞)を生徒の手で復活させ、毎年、旧正月の7日に真国丹生神社の拝殿にて奉納しています。
このようななか、御田の舞で表現されている米作りを体験しようと、地域の田んぼを借りて米作りを行っています。
プロジェクト「民俗学演習」の選択生徒が中心となって、地元の人から借りたおよそ100平方メートルの田んぼを整地し、水を引き入れる作業を行ってきました。
御田の舞の劇中では、牛を使っていた整地の作業。
手作りした整地板を二人で引っ張りました。
■米作り実践アートプロジェクトとは
実際の田植えや米作りを生徒が体験して、アートで発信しようという試みです。
また、地域の方との共同作業で繋がりを実感して、真国御田の舞の復活を更に強固なものにする目的があります。
「まずは、生徒が続ける意味を作らないと継承は難しい!りら独自の継承意義も積極的に作るべき」
という内容の卒業論文を残した卒業生らの言葉がこのプロジェクトのきっかけです。
3年前に行った第1回目の米作り実践アートプロジェクトを通して、オリジナル楽曲「田んぼでお米をつくりましょ」(PVはこちらからご覧になれます)が生まれ、授業選択生徒が歌うユニット「えぷろんず」も生まれました。
ダンスでは、オーストリアへの海外公演でも発表した創作舞踊「真国神楽」も生まれ、大きな収穫がありました。
ことしの田植えの様子です↓
ほとんどの生徒は、田植え初体験です。
地域の方が提供してくださった稲苗を”最初”は丁寧に植えていきます。
最後は楽しんで、みんなで作業しました。
作業が終わったあとには水路で足を洗いました。
真国地区では、共同作業で田んぼを作ることを「イニ」と呼びました。
「今週は、ワシの田んぼ、来週はおまえの田んぼを植えよら」
「おっしゃ、イニでいこらよ!」というような会話があったようです。
御田の舞で田んぼが描かれる理由のひとつに、田んぼが地域を繋ぐ重要なコミュニティーであったことがあるのだと思います。
この米作りをとおして、みんなで田んぼを作ることから多くを学ぶことができると思います。
今年は、どんなアートが生まれるか。楽しみにしています。
りら創造芸術高等学校HP
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