ソロプチミスト日本財団 社会ボランティア賞 受賞
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ソロプチミスト日本財団 社会ボランティア賞 受賞
11月25日(木)愛媛県松山市で開催されたソロプチミスト日本財団平成22年度年次大会において、
当校が和歌山のクラブからの推薦で受賞させていただいた当財団の「社会ボランティア賞」(青年の部)の
贈呈式が行われ、校長と二年生の生徒が出席してきました。
今回の賞は、地域に古くから続き小学校の廃校と共に途絶えていた伝統芸能「真国御田春鍬規式」を
一期生を中心とした生徒たちが昨年復活させた活動に対して贈られたものです。
応募の際に地域の御長老から推薦文を頂きましたのでご紹介します。
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この真国丹生神社は天暦6年(943年)「丹生大明神」告門に鎮座の経緯が示されている。
(丹生都比売大神が最初に降り立った庵田村(おんだ村)から天野に鎮まるまで、紀伊大和両国を巡幸した
順に経路が示され14番目に真国丹生神社が示されている)従って巡幸地で御田を始めた儀式が現在の御田である。
斯様にして継承されている儀式の歴史は約800年の歴史を持っている。
この地で昭和年間は各地域の当番制にして御田儀式の配役を行い奉納していた。
昭和末期頃から、儀式を行う配役人が無くなり当番区域の区長の悩みになり、自然消滅の様相が常となって、
歴史ある伝統芸能も過疎による人で不足には、遺憾とも致し方なく、時の流れに悔やむ以外になす手段が無かった。
この状態を憂えた、小学校の校長先生が生徒にその伝統の芸能を教え、大和言葉で演ずる奉納芸能を自分の
言葉の様に朗々と演じ、神社役員もおかげで伝統を絶やすことなく祖先に面目を施し、和歌山県で実施した
世界リゾート博覧会で、小学生が堂々と県代表の演出を行った。
その喜びも束の間で小学校廃止の憂き目でなす術を失った。が神事は必ず神の御手が授かる、の言い伝え通りに
「りら創造芸術高等専修学校」が廃校校舎に開校された。
芸術学生だけに小学生とは格段の違いに伝統を引き継いでくれることになり、神が授けてくださった芸術の
後継者として、区民の喜び何物にも代え難き生徒さんに大賞をお与え頂きたく、丹生神社の全氏子に代わりお願い
申し上げると共にご推薦申し上げます。
浦 安雄
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当日、日本全国から2500人以上の方が来場し、和歌山からも推薦してくださったSI和歌山の方々も
大勢お見えになり、熱気に溢れた会場の中、粛々と式典が執り行われました。
本校の生徒は落ち着いて堂々と表彰台に上がりました。
受賞の間、「真国御田春鍬規式」を生徒達が復活させた事、村の人たちがとても喜んでくれていることが
紹介されました。
りら生全員で受賞した賞ですが、推薦してくれたSI和歌山の皆様、そして村の長老の浦さんが書いて
くださった推薦文のおかげです。
これからも「真国御田の舞」を生徒達が継承していくことの重要性を理解して、末永く続けて行きたいと
思っています。
授賞式に参加した生徒の感想を紹介します。
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1年前、一期生を中心として、真国地域に伝わる地域芸能「真国御田春鍬規式」を復活させました。
その活動が今年、ソロプチミスト日本財団という団体の主催するコンテストの青少年の部で
「社会ボランティア賞」を受賞しました。その授賞式が先日ありましたのでご報告します。
賞は5種類あり、青少年の部の社会ボランティア賞にはりらも含めて16団体が選ばれ、そのほとんどが高校生でした。
活動の内容は様々です。福祉活動をしている団体もあれば、防犯活動を長期にわたって行っている団体もありました。
近い年代の子たちの活動を知ることは刺激になりました。
式は愛媛県松山市にあるアイテム松山という施設で行われました。海を越えて遠く和歌山から・・・と思ったら、
上には上がいるものです。北は北海道、南は沖縄からと言えるくらいの人々が全国から集まっていました。
その数実に2500人。授賞式では、受賞者全員が登壇しました。そんなに大勢の前に立つことは初めての経験だったので
緊張はしたものの、賞状と記念品を受け取り、無事に式を終えました。
地域芸能がどれほど地域文化と密着したもので、1度そこから離れると修復のきかないものであるかは、
2度にわたって途絶えた過去をみてもらえたらわかるでしょう。
今回の受賞のよって認められたのは、継承に取り組む私たちの取り組みであり、真国御田そのものの価値と
保存活動の必要性ではないかと思います。
この活動は、復活させたいという思いをもった人がいたからこそ成立したものです。
それは中心になった1期生をはじめとするりらのみんなであり、村の方々です。これをばねにして、
これからも活動を続けていきたいです。
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真国御田は和歌山県インターネット放送局でも紹介されています。
りら創造芸術高等学校HP
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